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帰国物語② アースガーデン夏6月30日7月1日

昨日も言いましたが、ネパールの首都、カトマンズから東京に戻ってきてます。

もう一度いいますが、今週末の6月30日と7月1日の代々木公園アースガーデン

今年も、Shanti Riot 日本のシーズン幕開けです。


2018年6月30日(土)〜7月1日(日)※雨天決行

アースガーデン夏

30日(土)10:00〜20:00(※私の出店は17:00まで)

1日(日)10:00〜17:00

東京都渋谷区 代々木公園 イベント広場・ケヤキ並木


今年は無駄に疲れるカトマンズから東京への帰路だったので、前回のブログでその話をしました。


簡単にいうと、カトマンズから中国の昆明までは乗れたけど、そこからの乗り継ぎ便に乗れず、

チケットも変更できず、空港で買い直すとバカ高いので、オンラインで買おうとしたものの、

中国のネット環境の制限のため、右往左往、りおピンチ!というところまで書きました。


帰国物語① アースガーデン夏6月30日7月1


中国では、グーグルも、ヤフーメールも使えないということが判明。

オンラインでチケットを買おうにも、とりつくしまがない。

涙目で訴える私を、さすがにかわいそうに思った空港スタッフの若い男子が、

ちょっと待ってくださいといって小走りで去り、すぐに、

やっぱりミレニアル世代の女の子の空港スタッフを連れてきた。

彼女は明らかに英語がうまい。


「私がお手伝いします!」何してくれるかわからないけど天使に見えた。


そして、


自分のスマホを取り出し、

中国の航空券予約サイトのアプリを使い、


彼女個人の中国のメールアドレスと、

彼女個人の中国の携帯電話番号と、

彼女個人の中国の住所を使って、


私の日本のクレジットカードで、もちろん私の名前で、昆明から羽田までのチケット予約を試みてくれたのだ。


もういろいろどうでもよくなってた私は、もうバンコク経由(かなりの遠回り)でもいいよ!

くらいにすぐ予約しちゃいそうだったんだけど、


このかわいいかわいいミレニアル女子(3割増しくらいで超かわいく見えている)は、


「待って待ってこっちのほうが安い!」


といろいろ調べてくれて、格闘すること30分あまり。

中国語なので全部おまかせするしかない。

しかも私の日本のクレジットカードが使えず、ああもうだめかと思った矢先、

3回目のトライでクレジットカードでの支払いに成功!


なんでそれまで支払いができなかったのか、ここはいまだに謎なんだけど、

もうそんなのどうでもいいよね、

支払い完了のときは、

やったー!と二人で小躍りして小ジャンプ。

ああ、知らない人と共有するこの達成感。


ごめんね私、もう少しで中国を嫌いになりそうになっていた。

人口13億人以上いる国を、たかだか半日の数人との関わりで嫌いになるなんてもってのほか

と自分をなだめていたけど、もう少しで、おまえなんか嫌いだ中国、

になりそうだったよ、あなたがいてくれてよかったよ

中国のミレニアル世代はほぼほぼ一人っ子だから、全員が甘やかされている!

とか一刀両断していた私を許して。まあ実際そういうところはあるけどさ、いやもとい、

一人っ子への偏見も、中国への偏見も、全部返還する!


くらい感激した私。


「ああよかった、こんなことしたの私も初めてです!よかったですね!!

もう、もう行かなきゃ11時から仕事が!グッドラック!」


何、勤務時間外だったの??

ああ、あなたのお母さんは素晴らしい娘さんをお持ちですね、

とか母の目になっちゃったよ。


そして彼女の中国メールアドレスにきたEチケットを写真に撮り、

それを使って私は昆明→香港経由で羽田まで帰れることになったのだった。

420ドルくらい。痛いけど、1000ドル(以上!)よりいいよね。


やれやれ一安心。


昆明空港にトータル15時間くらいいて、飽きてきたころ、

やっとのことで、放心状態で昆明→香港のフライトのチェックインカウンターへ。


ここで落とし穴が。


もともと持っていたチケットの中国東方航空は、46kgまでチェックイン可能だったんだけど

新しく買い直したキャセードラゴン航空は、30kgまでしかチェックインできなかったのだ。

幸い、33キロくらいしか持っていなかったので、事情を話して、なんとか機内持ち込みに詰め込んで許してもらった。


ほっとしてセキュリティに向かおうとしたら、チェックインカウンターの男の子が、

とてもすまなそうに私を呼び止めた。

「あのー念のため言っておくんですが、香港からは香港エアーといって違う航空会社なんです。

チェックインの荷物は、チケットに含まれていません。

すごい高くなっちゃうかも」


ここで、放心状態だった私は、さすがに彼を二度見してしまう。


「え?」


二度見された彼は、全く悪くないんだけど、まるで自分が怒られているような顔をしていた。

買い直したこのチケットの予約は、空港スタッフのミレミアル女子が、中国語で全部やってくれて、

疲れ切っていた私は、いちいち詳細を確認してなかったのだけど、

要するに、同じチケットで、途中までは30kgまでチエックインできて、

途中から、手荷物のみ、になってるのだ。

安い訳だ。どーしろっていうのだ途中まで持ってった30kg。香港で誰かにあげる訳?


「もういいや、払えば預けられるんでしょ?」

「ええ、払えば。香港で再びチェックインが必要です」

「じゃあ払う、払えば持っていけるのね」


と、半分やけになって、再び放心状態に戻ってよろよろとセキュリティに向かう私。

ここでショールとスカーフを忘れてくる。もうあとの祭り。


そして、昆明から香港まで乗ったあと、再び香港でのチェックイン。

がんばってつめかえても、チェックイン荷物は25kg。

事情を説明して、チェックインの荷物代は払うけど、大目に見てね、とお願いする。


「いや、フライトをミスったのは私のミスなんだけど

うちの父親が死にかけてて(本当)

明後日は彼のたぶん最後の誕生日で(本当)、

私はなんとでもそれまでに帰りたい(切実)けどもうすでにすごいお金使ってて、

どうにかして助けてくれないか(切実)」


再び余計な説明をして、父の話なんか関係ないよなこの場合、

とフライングしてしまった自分が恥ずかしくなる。


そしたらチェックインカウンターのこれまたミレニアル女子、

ちらりと私の機内持ち込み荷物のバックパックに目をやる。

すでに明らかにサイズオーバー。


「じゃ、もう少しがんばってこっちに移せば20kgの料金でいいですよ」


ほんとに?この機内持ち込み、すでに超でっかいんですけど。

それからもう、巻きつけられる布は、私にもバッグにも全て巻きつけ、

どうにかして21kg。結局、20kg料金の51ドルですんだ。

チェックインのミレニアル女子、私の巨大な機内持ち込みからは目をそらし、

笑顔でボーディングパスを手渡してくれた。


さすがに、こんなにでかい機内持ち込みで飛んだことはなかった。重かった。


次の日朝の4時半に羽田着。当初の予定の12時間後。

実家で出迎えてくれた母、8ヶ月ぶりの再会に、開口一番

「あんた、どこの浮浪児かと思った!」

40過ぎて浮浪児もないよ、おかえりとかないの、と思って鏡を見たら、雑巾みたいな自分がいた。


そしてほっとする間もなく、父の入院している病院にほぼ直行。

もう2ヶ月入院していて、その日の朝、転院することに決まっていた。

病室に行ったら、ほとんど動けなくなってしまった父が、

小さい目を精一杯開けて、私の名前を呼んだ。


「おかえり」


父、帰ってきたよ、長かったの今回。

とてもとても会いたかったけど、いやー余計にうれしいよ。


勝手にひとりで、母を訪ねて三千里、のマルコと化す私。

いや、たったの12時間遅れただけですけどね。疲労がピークに達してからが、長かった。


という訳で、帰ってきてます。

今年は父病気のため、ちょっと違う夏になりそうです。

健康は宝。


今週末はアースガーデン出店。会いにきてください。

元気な皆さんにお会いできますように。


帰国物語② アースガーデン夏6月30日7月1日_d0132132_15492911.jpg

ラピスラズリの原石と蓮のリング。ラブラドライトがアクセント。




by shantiriot | 2018-06-26 15:53

RIO :天然石とシルバーの一点もの中心のジュエリーブランドShanti Riotのデザイナー。インドネパールを中心に旅しつつ制作しつつ、まったりとエキサイティングな日々を送っています。Home is where your heart is.


by shantiriot
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