2017年 11月 16日
後ろ髪ひかれる出発。とにかくカトマンズ到着!
毎年恒例の、怒涛のパッキングもどうにかこうにかすませて日本出発、カトマンズに着いてます。
いつも出発前は、整理整頓の苦手意識がすごすぎて、
荷造りをしなければならないシチュエーションに
パブロフの犬のように緊張してしまうのがネックかなと。
でも、今年は、私の尊敬するインド占星術師のけいこさんの名言
「りおちゃんだいじょうぶよ、あなたが何か忘れても、誰も死なないから」
を胸に格闘して、まあまあの余裕でパッキングを終えることができた。
毎年この時期妄想することに、
「寝てる間に小さい私がパッキングをすませてくれる」と
「スモールライトで荷物全てちっちゃくしてしまう。ついでにどこでもドアで出発する。
スモールライトがないと、大きなどこでもドアを持ち歩かなきゃいけないから、スモールライトはどこでもドアとはセットよね云々」
というのがあるんだけど、これくらいの妄想は誰にも迷惑かけないのでよしとする。
今回は、鳥取に3日間寄り道をして、関西空港から飛んだ。
鳥取に住んでいる大切な大切な友人が、大きな病と闘ってるので、応援しに行ってきた。
もともと日本出発予定が例年より遅かったので、
この寄り道でカトマンズの仕事がちょっと遅れてしまうんだけど、
何しろよかったなと思うのは、私のボスは私なので、
いろんな遅れの責任は全部自分でどうにか調整がきく、ということ。
会いたい人に、ちょっと無理をしても会いにいけるという仕事でよかった。
9月にも鳥取に会いに行ってきて、今年はその時だけ、のつもりでいたんだけど
最近の検査の結果がイマイチだというのを聞いて、考えた末に会ってくることにした。
彼女はとても喜んでくれた。本当に本当に会いに行けてよかった。
応援しにいくつもりが、逆に私が応援された。
体力は落ちているといえど、体の状態からは考えられないほどのアクティブさだった。
すっかりやせてしまった彼女の目力に、ものすごいエネルギーをもらった。
生きようとする人間の底力ってすごい。光は、ほんとに眼に宿るんだよ。
何もしてあげられない自分の不甲斐なさに泣けてくる、
かつてない後ろ髪ひかれる出発だったけど、行けなかったらもっと後ろ髪ひかれてた。
彼女の病気ストーリーが大きくなるのに反比例して、
私の抱える「いろいろ大変なこと」は、全て些細なことになった。
まだ小さい娘をはじめ、あなたを愛しているたくさんの人のためにも、
冬本番、乗り切るんだよー。私もがんばる。
出発してから切なくなって、彼女に感情高ぶるメッセージを送ったら、
「ドライヤーどこ置いた?」とレスがきた。
そうなのよ、どんな闘病モードでも、日々の雑雑は続くんだ。
子どもがドライヤー隠したり、ご飯食べてくれなかったり、ところかまわず漏らしたりする。脳天気でやかましい子どもが光だなとつくづく思うのは、私が「たまに会う親戚のおばちゃん」みたいなもんだから言えることで、親は待ったなしで日常にもどされる毎日なのだ。
みなさんもよかったら、どうか鳥取県八頭(やず)のあやに、愛を送ってください。
「何だかまだ死ぬ気がしない」そうだ。その調子で頼むよ。
大阪からの、関西空港行きのバスに、トイレに行っていて乗り遅れ、
でも荷物だけはバスに乗って行っちゃって、私は次のバスで行くことになるという、
ある意味想定内の、自分っぽいエピソードに苦笑していたら、
空港に着いてみたら超混んでいて、余裕を持って鳥取を出たはずが
結局、フライトの最終搭乗案内で滑り込みセーフで乗る、ということに。
滑り込みセーフでもなんでも、乗れたのです。
相変わらずドタバタネタはつきませんが、とにかく私は元気です。
日本シーズン2017でおつきあいいただいた皆さま、
今年もドタバタを温かく見守っていただき、本当にありがとうございました。
私はつくづく周りの人に恵まれてるなと思います。感謝を胸に精進します。
さあネパール!インドは2週間後。


ちまちました東京で育った私は、いつも「広い」というだけで興奮する。
ネパールは海なし国なので、海は来月のゴアまでお預け。