2012年 05月 31日
カトマンズ終了!
ネパールでの一ヶ月はあっという間にすぎた。
カトマンズ市内の一日10時間の停電は、
去年来た時よりも、人々は慣れている様子。
充電式のバッテリーを持っている人も多い。
それでも、たかが一枚コピーをするだけで、
一時間以上も歩き回ったりすることも。
いつまで続くんだかな。

今年は、カトマンズ郊外の、山のふもとの村、
ナガルコットに数日行ってきた。
雨がち曇りがちで、もう一ヶ月ヒマラヤが見えないよ、
と地元の人はいうものの、
それでもバルコニーから見える景色がこれというのは悪くない。
3年ぶりのナガルコット、
埃もうもうのカトマンズがいっぱいいっぱいになっている時に、
ベストな、近場のチョイスであった。満点の星空とかね、
カトマンズでは難しい。
カトマンズは、とても豊かな文化を持った都市なのだけど
何しろ空気が悪いので、
長くいると疲れてしまうのだ。
盆地であるがゆえ、
たまった埃がどこにも逃げられないのだ。
それでも、そこここにある寺や、ごちゃごちゃした裏道は、
とてもカトマンズらしく、
私は、インドの首都デリーとはまたちがった混沌とした感じが
好きなのだけど、どうも長くいすぎると疲れてきて、
ネパール全体を斜めに見るようになってしまうので、
それを防ぐためにも、
ちょっといい空気のところに数日エスケープというのは
よい選択であった。

世界遺産である、chang narayan temple.
四世紀に建築されたというこの寺、山の裾野の一番端っこの、
村全体を見下ろすような、いかにもパワースポット!という場所に建っている。じゃじゃん。

シヴァ神の乗り物である、牛、nandi bullが3頭も。
シヴァをお奉りしている寺の門をこうしてお守りしているのだ。
そこまで2時間半くらいハイキングして行った。

トレッキングとも呼べない、お散歩コース。緑が少ないカトマンズのあとは、
いちいち緑が目にしみる。
で、私が来るこの時期、毎年ネパールは
新しい憲法を改定するタイムリミットを迎える。
毎年タイムリミットを迎える、というのもおかしな話だけど、
もうここ四年くらい、毎年この時期はタイムリミット。
政治事情は、全部説明するのはとても複雑なのだけど、
要するに、自分の要求をとりいれてほしいグループが
多すぎるのだ。
それで、ゴリ押しで憲法改定するタイムリミットが近づくとどうなるかというと
各グループがストライキを主張。
全国の交通が全てストップ、店も軒並み閉まる。
そこをむりやりバイクでも運転しようものなら
攻撃されてタイヤを燃やされても何も言えないのだ。
そういう日が数日あって、
今年は私の誕生日もストライキ。
どこに行けるわけでも(交通ストップ)なく、
素敵なレストランも開いてなく、
これはこれであきらめがついて、よいといえばよかった。
私の誕生日がストライキなんてかわいいもんで、
ネパール西部では、ストライキが3週間も続いて
医療にアクセスできない人が亡くなっている始末。
そして5月27日、憲法改定は今年もままならず。
6ヶ月後に再選挙らしい。この国の平和は遠いなあ。
とにかく私が出発する日は、ストライキにならずにすんだ。
前日の夜、仕事が諸々終わったのはほぼ12時近く。
それでも全部はできあがらずに、次の日の朝7時に出発だったのだけど、
タクシーが出る10分前に最後のピースをうけとり、
まだ会計をうだうだやっている。もう毎回これは勘弁してくれ!
と、確か前回も言ったよなあ。
今回は(も)いろいろあったが、
できることはやった。
というわけで、今シーズンのプロダクション、全て終了!
いいものができたのでは、と思う。

ルビーのまわりを小鳥が飛んでる、ハッピーリングなり。
さあ、タイランドへ!日本も近いなあ。
by shantiriot
| 2012-05-31 19:56
| 日々のつぶやきもろもろ