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インドとネパールで作ってきた力作のジュエリーたちを
飯田橋のバー、由菜島(ゆなじま)でミニミニ展示販売します。
小さな穴蔵みたいな、くつろげる空間です。
和の創作料理を中心としたお食事もおすすめです。

10/1(月)-10/11(木) 18:00〜24:00
(10/7(日)と10/8(月)はお店がクローズです。
URL: http://yunajima.com/index.html

原石(研磨していない石)を中心にいろいろ作りました。
同じピースがふたつとない原石を
ああだこうだいじくりまわすのは、ほんとに楽しいひとときでした。
愛情こめてつくりました。ぜひお友達ご家族
お誘い合わせのうえ、遊びに来てください。

そして、10月半ばすぎに、再び日本を出発、
タイ経由でまたインドへ。
来年の夏前には戻ると思います。
出発前にお会いできたらうれしいです。
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# by shantiriot | 2007-09-30 15:46
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さよならインドをした直後に、
ダイレクトに東京に戻らなくてよかったとつくづく思う。

私より三日先にバンコク入りしていた、
インドで会った友人とバンコクで合流する。
彼女はあまりのインドとタイのカルチャーギャップに、
ほとんど部屋を出られないでいた。

ごちゃごちゃカオスのはずだったバンコクは、
インドで半年を過ごした後に見ると
とても整備が行き届いているように見えた。

牛の落とし物がどこにでもあったインドで、
すっかり下を見ながら歩く癖がついてしまっている。
「そんなもんここには落ちてないよ」
同じことをさっきまでしていた友人に指摘される。

そうだ、だって牛がいないんだもん。
インドのむちゃくちゃカオスを思い出し、切なくなる。
映画を見にショッピングモールに行く。
久しぶりのエスカレーターに緊張する。

「お茶していこうか」
「そうだね、そうしよう」
「……」
「…ほんとに、お茶したい?」
「…帰りたい」

ツルツルぴかぴかキラキラのショッピングモールは
どうも居心地が悪くて、そそくさ帰ってきてしまう。
2日後には、南の島に向かうバスに乗っていた。

インドから日本にダイレクトで帰ったら、
適応するのに苦労するのは目に見えていた。
タイで過ごした1ヶ月は、
インドから日本にシフトする間のワンクッションになってくれた。

東京生まれ、東京育ちなのに、
日本に帰って戸惑うものがたくさんあった。

トイレットペーパー、こぎれいな街の人々、
ぴかぴかネオンと満員電車。

戸惑うたびに、インドで見た、安っぽいポスターを思い出す。
インドには、いまいち主旨がわからないメッセージがはいった、
大判のハデハデポスターがレストランやゲストハウスの中によく貼ってある。

例えば、おむつをした赤ちゃん(白人)が
つぶらな目をしてバラを握っている。
もちろんソフトフォーカスである。
そしてそこには "God is love" の文字。

どこかちぐはぐなものばかりで、
しかも同じポスターをあちこちで見かける。

その時見たポスターも、その一枚だった。
何回も同じポスターを見ていたはずだった。
草原の中の庭付き洋風一軒家。それだけ。
横に書いてある言葉は、
"Home is where your heart is."
(ハートのあるところが故郷)

そうだよなあ。ほんとにそうだよなあ。
何回もみていたそのポスターに、ある時いきなりハッとした。
くさい台詞って、だてに長いこと生きてない。
生きていくことなんて、突き詰めればくさいことばっかりだ。

「私のハートはインドにある」
なんて知ったようなことはいえない。
日本だって大好きだもの。
でも、ハートがあるところってひとつじゃなくてもいいなあ、とも思う。

※五年後の註:これは津波の前に書いたもの。
あれからピーピー島にはもどっていません。
美しい島と美しい人々を思い出すと胸が痛いです。
本来の意味の復興にはとてつもない時間と労力がかかると思いますが、
島の人々の笑顔がもどることを心より願っています。

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# by shantiriot | 2007-09-27 21:24 | 初インド旅エッセイ
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もっと余裕を持つはずだったのに!
気がつくと、6ヶ月のインドビザが切れる日が
3日後にせまっていた。

3日後には、インドの東端のカルカッタからの
飛行機に乗らねばならない。
なのに私がいたのはインドの西のデリー。
あわててデリーからカルカッタまでのチケットを買う。
逆三角形をしたインドの、角から角まで横断するわけだ。

もちろん30分遅れで出発する。
もちろん誰も動じない。
デリーを出てから10時間もすると、
列車の水タンクは空になる。
当然トイレの水もない。

あせる私に隣のおじさんが、
“Don't worry madam, I provide you water!"
(ご心配なくマダム、私が水を準備しますから!)
と高らかに叫ぶ。

そして、列車が止まるたびに、ペットボトルをつかみ、
ホームの水道に走って水を持ってきてくれた。
しかも列車は各駅停車。しょっちゅう止まるから
しょっちゅう水を汲みに走る。
なんて頼もしい。

列車に外国人は私ひとり。
そのおじさんはベンガル州(カルカッタが州都)の人で、
私と同じ年の娘がいるのだと話してくれた。

「インドでは女性ひとりで旅をするなんて考えられませんよ!」
つい娘のことが頭によぎるのか、
こんな無鉄砲な外国人に世話をやかずにはいられなかったのだろう。

別れるときにお礼をいうと、
「お礼はいらない。そのかわりにベンガル語
(ベンガル地方の言葉。インドは他言語国家だ)
を学ぶと約束しなさい」と力強く念を押される。

デリーからカルカッタまで33時間のはずが、
結局38時間後に到着。
絵の一枚や二枚描けちゃうわけだ。

インドの列車は、一度停車してしまうと、
平気で一時間も二時間も動かなくなるのが日常茶飯事。

しかし、イライラしている様子の人がひとりもいない。
じたばたしている自分にふと気づいて空しくなる。
あきらめて、「インドインドインド・・・」と、
いつもの念仏を唱えて乗り切る。

ラクチンとはほど遠かったけど、
退屈ともほど遠い、最高の六ヶ月だった。
インドを好きかどうかは、
love か hate のどちらかで中間がないとよく言われる。
私は、たぶんインドを嫌いになる人と同じ理由で、
インドが大好きなんだと思う。
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# by shantiriot | 2007-09-27 21:19 | 初インド旅エッセイ
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ガンジス河沿いのレストランで、
朝食兼昼食をとる。
おなかがいっぱいになったら、
チャイを飲みながらぼんやり河を見る。

暑すぎず、寒すぎず、ほどよい日差しと、
そよそよ河から吹いてくる風が絶妙なバランス。

なんて気持ちいいのかしらと思っていたら、
ふと河に浮いているオレンジ色の物体に気づいた。

川岸に近い岩に引っかかってゆらゆらしている。
一瞬等身大の人形かと思う。
でも、人形って感じでもないということがだんだんわかってくる。

ぼんやりした頭のままで、
いっしょにいた友人に、
「あれってさあ、もしかして…」と言ってみる。
「・・・もしかして、だよね」ぼんやりしたままで彼が答える。

店の男の子に振り返る。「…もしかして、あれは?」
男の子、さもだからなんだよと言いたげに、「そう、それ」。
 
リシュケシュから離れたガンジス河の上流の山村では、
遺体を母なるガンジスに返す習慣が
まだ残っているのだそうだ。

あまりにきれいなオレンジ色が、
人体模型のようで、現実感が伴わない。

その前夜は満月だった。
あまりに月がきれいだったので、
ガンジス河の岸で焚き火をする。
ちょっとしたパーティになる。
同じ友人と、月の光でいっしょに絵を描いた。

ぼんやりしていた彼が、
「あっ!」という顔で前夜に描いた絵を取り出す。
岩らしきものにひっかかっている人間が描かれていた。

「まあ、結局は、インドだもんね…」
「そうそう、インドインド」
他にどう言えばいいのかわからなくて、
そう言ったものの、
私も彼もそれ以上言葉が見つからず、
水面に落ちた鯉のぼりのような、
オレンジ色の物体がひらひら動くのを見つめていた。

漂い続けるオレンジは、
こうして揺らいでいて幸せなんだろうか。
思った瞬間、「入れ物」でしかない「ゆらゆら」に、
幸せかどうかもないよな、と思う。

死の中に生があって、生の中に死があって、それがあたりまえ。
だいたいこの漂うオレンジと私を
決定的に分けているものなんてあるのかなあ。
答えの出ない疑問が頭をぐるぐるはしていたけど、
不思議と気持ち悪いとは思わなかった。
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# by shantiriot | 2007-09-27 21:13 | 初インド旅エッセイ
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母なるガンジス河の源、ガンガトリ。
ガンジス河というとバラナシが有名だが、
インド北部を横断するように走るガンジスは、
バラナシよりはるかに北東のガンガトリから始まっている。

ガンガトリはインドにおける、
ヒンズー教最大の聖地のひとつ。

何たって川幅1kmくらいになるだろうガンジス河が、
二つの岩に挟まれた隙間から
ごうごうと音をたてて、滝となっておちている。
その幅、せいぜい私が両手を広げたくらいで、よくて2m。

見ているだけでなんだかビリビリしてくる。
ガンガトリで、偶然イギリス人旅行者の友達に再会する。
彼はもう一週間もいるという。
どんなにここがスペシャルな場所かを熱く語り、
自分の散歩コースを案内してくれた。

落ち葉を踏み分け、道でない道を歩く。
「ここは一人でいろいろ感じながら歩いたほうが絶対いいよ」
そう言って、彼はさっさと先に行ってしまう。
散歩コースの終わりに、断崖絶壁になっている場所があって、
彼はその淵に立っていた。

「ここに立ってみて」
私が極度の高所恐怖症だということを
知っているのにそんなことを言われる。
とんでもないよーと言う私に、こう言った。

「崖っぷちに立ってから、
怖いと思うまでには間があるはず。
その間隔をなるべく長くするんだ。
恐怖をブロックしてごらん」

怖いと思うまでの時間を引き延ばすなんて!
初めてトライしてみた。
結局、最後には怖いという気持ちはやってきた。
でも、確かに間はあった。
恐怖は、やってくるものだったんだ。
最初から、怖いものは怖いのだと思っていた私には
目からウロコだった。
彼が自分のこめかみをトントンとたたいて笑った。
「すべてはここにあるんだよね。」
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# by shantiriot | 2007-09-27 21:09 | 初インド旅エッセイ

RIO :天然石とシルバーの一点もの中心のジュエリーブランドShanti Riotのデザイナー。インドネパールを中心に旅しつつ制作しつつ、まったりとエキサイティングな日々を送っています。Home is where your heart is.


by shantiriot
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