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RIO :天然石とシルバーの一点もの中心のジュエリーブランドShanti Riotのデザイナー。インドネパールを中心に旅しつつ制作しつつ、まったりとエキサイティングな日々を送っています。Home is where your heart is.


by shantiriot
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巨大ラブラドライトのこと。

谷中ボッサでShanti Riot個展が好評開催中、ですが、
今日は別の話。

今まで作ったなかで一番大きい、ラブラドライトのピース。
d0132132_2354233.jpg


ラブラドライトの吸い込まれるような深い青に、
蝶が舞ってる、たぶん100g以上はあるかと思われる
巨大ペンダント。長さは、たぶんタバコの箱くらいある。

二年前の夏。
昔、会社員時代にお世話になった年上の女性にお買い上げいただいた。
私がもうその会社をやめて10年以上経つというのに、いつも気にかけてくれて、
ジュエリーを始めてからも、
毎回どこかの出店で会いに来てくれていた。

どんな時でも、会う度に、
「あなたはなんたって素晴らしい!最高!そのままでいい!」
と、何を根拠に?と思うくらい、太鼓判を押してくれて、
いつも、本当にありがたかった。

このペンダントヘッドをお買い上げいただいた時も、
来るなり、
「じゃじゃーーんっ!ってのが欲しいの!」
と、即決。大柄な彼女にはほんとによく似合っていた。
ペンダントを着けて、
「どうっ、どうっ、似合うでしょ!!」
と、くるくるまわってみせる姿が、まるで少女のようで
心底、可愛らしい人だなあ、と思った。

去年の8月、インドのジャイプールで
東京の彼女の急逝のニュースを聞いた。
倒れてから亡くなるまで、あっと言う間の出来事だった。

めったに会わないけど、会うと必ず心があったかくなる、
母のような、太陽のような愛にあふれた女性だった。
あまりに早い死が、信じられなくて、私はかなり動揺。

彼女の御葬式の日が、ちょうど
ヒンズー教の神様の一人、クリシュナの誕生日で、
ジャイプール市内のクリシュナ寺にお参りに行った。
電飾ぎらぎら花いっぱいに、ド派手に飾り付けられたクリシュナ寺は
「無条件にめでたい」雰囲気で、
寺の中でぎゅうぎゅう汗かきながら参列している人々が
ほんと幸せそうで、彼女はクリスチャンだったけど、
たぶんこんなめでたい場所に私がいることを喜んでくれているにちがいない、
と思った。

私は、亡くなった彼女の娘ともお友達だったので、
今年の夏、日本に帰ってきてから、会いたいなあと思っていたら、
高尾のtoumaiの展示に、弟といっしょに来てくれた。
亡くなった彼らの母の持っていた
ラブラドライトのペンダントは娘が、
もうひとつ、
トルマリンのペンダントは息子が、
それぞれ引き継いでいてくれた。

息子が、彼の母が亡くなったときに、
「私の大事にしていたものを持っていてくれれば
私はそれといっしょにどこへでも行ける」
というメッセージをうけとったそうで、

ふたりとも、どこに行くにも
彼女が買ってくれた、私のジュエリーを
持ち歩いているそう。

自分の作ったものが、
自分の手を離れたところで、
ストーリーを紡いでいってくれる。
誰かの元気につながってくれる。

ものを作る者として、
こんなにありがたい事はありません。

お金にはかえられない、嬉しい事。
この仕事、やっててよかった。

今年の8月で、
みんなのビッグママ、エイコさんが、
亡くなって一年経った。

いつも応援ありがとうございます。
謙虚に、感謝を忘れず、がんばりすぎずにがんばります。
これからもよろしく見守ってください。

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トルマリンと菩提樹と月のペンダントヘッド。
これは彼女の息子が持ち歩いていてくれる。ありがとう。
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by shantiriot | 2012-10-12 00:16 | Shanti Riotジュエリー関連